
地上式の機械式駐車場とは、地下にピット(地下空間)を持たず、地上に装置が設置されているタイプの駐車場です。二段式や多段式(タワー式を含む)などの種類があり、マンションの屋外やピロティ部分に設置されているケースが一般的です。
地下ピット式の場合は撤去後に「埋め戻し」「鋼製平面化」「EPS工法」といった工法の選択が必要になりますが、地上式の場合は装置を解体・撤去した後にアスファルトやコンクリートで舗装するだけで平置き駐車場に転換できるため、工法選定の手間はかかりません。
ただし、「工法選定が不要=簡単な工事」というわけではありません。地上式の撤去工事には、地下ピット式とは異なる特有のリスクと注意点があります。
「解体ならどこでも同じ」ではない
機械式駐車場は複雑な構造を持ち、ワイヤーやチェーンに強力な張力がかかっている特殊な設備です。家屋の解体やブロック塀の撤去とは根本的に異なる技術が求められます。
一般的な解体業者が「鉄骨構造物だから」と安易に引き受けたことで、事故やトラブルにつながった事例は少なくありません。
地上式の撤去で起こりうるリスク

倒壊事故の危険
解体手順や重心バランスを計算せずに支柱を切断すると、装置が一気に崩落・倒壊する危険があります。特に多段式は高さがあるため、倒壊した場合の被害は甚大です。正しい順序で解体する専門知識が不可欠です。
建物・設備の破損
ピロティや屋内に設置されている場合、解体用重機が天井の配管、照明、梁に接触して設備を破損させる事故が起きることがあります。高さ制限のある場所での重機操作には高度な技術が求められます。
専門家が見るチェックポイント
高層・多段式の解体には「据付け経験」が不可欠
段数が多いタイプは解体中にバランスを崩しやすく、危険を伴います。機械式駐車場の「据付け(設置)」の経験があり、装置の構造を熟知した業者に依頼することが重要です。設置の際にどのような順序で組み上げたかを理解している業者であれば、逆の手順で安全に解体できます。
撤去後の「排水計画」と「使い勝手」

装置を撤去して舗装するだけでは不十分です。パレット下の排水溝や排水枡を無視して埋めてしまうと、大雨時に水たまりや雨水溢れの原因になります。舗装面の勾配を確認し、水はけまで考慮した施工計画になっているかどうかが、工事後の使い勝手を大きく左右します。
地上式の撤去が選ばれる3つのメリット
維持管理費の大幅な削減
機械装置がなくなれば、毎月の保守点検費、電気代、将来的な部品交換費用が一切不要になります。固定費を大幅に削減でき、管理組合様の収支改善につながります。
ハイルーフ車・重量車も駐車可能に
「高さ1,550mm」「車幅1,850mm」といった制限が解消されます。SUVやミニバン、EVなども駐車可能になり、契約希望者の増加(稼働率アップ)が期待できます。
待ち時間・トラブルのストレスから解放
「前の人の操作中に待たされる」「故障して車が出せない」といった日常のストレスがなくなり、使い勝手が大幅に向上します。
撤去費用の目安を確認する
地上式の撤去費用がどのくらいかかるのか知りたい方は、当窓口の解体・平面化シミュレーターで概算費用をその場で確認できます。台数や設置環境を入力するだけで、会員登録不要・無料でご利用いただけます。
まとめ
地上式の機械式駐車場は、地下ピット式と比較すると平面化のハードルは低いですが、安全な解体工事のためには機械式駐車場の構造を熟知した専門業者に依頼することが重要です。「安さ」だけで業者を選ぶと、倒壊事故や設備破損のリスクがあります。
当窓口では、機械式駐車場の解体・据付け経験が豊富な施工会社から見積もりを取得し、費用の適正診断から業者選定までをサポートしています。地上式の撤去をご検討の方は、お気軽にご相談ください。











