こんにちは!機械式駐車場のコンサルタント、山崎良太です。今回は「機械式駐車場のパレット塗装」についてお話ししたいと思います。パレットの塗装は、駐車場の美観と安全性を保つ上で非常に重要な作業です。それでは、詳しく見ていきましょう!
パレット塗装の重要性
サビの発生と対策
機械式駐車場のパレットは、鋼板でできているため、サビの発生を完全に防ぐことは困難です。。パレットの表面は塗装やメッキで処理されていますが、車の入出庫時にタイヤが石などを踏むことで傷ができ、そこからサビが発生しやすくなります。
また、地下ピット内は換気や水捌けが悪いため、パレットに腐食が生じやすい環境です。さらに、駐車した車のラジエータ液や機械のオイルなどの付着も、サビが生じる原因のひとつです。
サビが生じたパレットを放置すると、錆水が雨水によって下段の駐車車両を汚すトラブルが頻発します。これを防ぐためには、定期的な塗り替えが必要です。
錆びたパレットのリスク
錆びたパレットを放置すると、腐食が進行して鉄部に穴が空いてしまうことがあります。この場合には部分的に鉄板を溶接して穴を塞ぐ必要があります。さらに腐食が広がって補修ができない場合には、メーカーでパレット本体の交換をしてもらうしかありません。このような場合、大掛かりな工事が必要で、その費用は高額になり、工事期間中は長期間駐車場が利用できなくなってしまいます。
パレット塗装の適切な間隔
機械式駐車場のパレットには通常、「塗装仕上げ」「亜鉛メッキ仕上げ」があります。年代の古い設備は塗装仕上げのものが多いですが、「亜鉛メッキ仕上げ」と比較して耐久性が劣ります。
そのため、野外環境の場合には、5,6年程度で発錆が生じることがあります。この場合に建物の鉄部塗装と同様に、約6年周期で再塗装が必要になります。
また、降雪の多い地域では、冬期間に道路での融雪剤の使用が多くなるため、特に腐食が早くなります。そのため、こうした地域では塗装の間隔を短めに設定することが望ましいです。
パレット塗装を依頼する相手
通常は、管理をお願いしている管理会社に見積もりを依頼するケースが多いでしょう。ただし、この場合、実際に作業を行うのは点検を行っている点検業者やさらに下請けの会社です。そのため管理会社等の手数料が上乗せされるた見積額が2倍以上になることも珍しくはありません。
塗装工事の手順
- 錆びた部分を削ります。
- 錆止め剤を塗布します。
- 専用の塗料で塗装します。
塗装の前には、錆びた部分をケレン(錆の除去)した後に錆止め剤を塗布します。 専用の塗料は、主剤と硬化剤を定められた分量で混合して用いる2液のウレタン塗料が一般的です。塗料メーカーの指示に従って塗装をおこなうことが基本です。
工事期間中の注意点と対策
機械式駐車場のパレットの塗装にあたり、飛び散り保護対策として、ケレンカスや塗料の飛散を防ぐために車両の移動が必要です。また、天候の影響を受けやすく、降雨後には作業制限があるため、工程の計画には十分な余裕を持ったスケジュールを組むことが望ましいです。
まとめ
機械式駐車場のパレットの塗装は、装置の長期的な耐久性と安全性を確保するために必要不可欠です。パレットの塗装を適宜行うことによって、故障などによる無駄な出費を抑えます。 また、美観的な観点からも、定期的な塗装は欠かせません。
また管理会社任せにせずに、費用が安価で信頼できる業者に依頼することが大切です。私たち「機械式駐車場の相談窓口」では、皆さまの機械式駐車場に関する悩みや質問に対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。
それでは、良い機械式駐車場ライフをお過ごしください!