こんにちは、山崎良太です。今回は、機械式駐車場の相談窓口として、よくあるトラブルとその解決策をお伝えしたいと思います。
1. 駐車場収入が足りない問題
トラブルの原因
機械式駐車場の利用料金が安すぎることが原因で、駐車場の維持管理費用が不足してしまうことがあります。
解決策
近隣の駐車場と使用料を合わせて協議しましょう。また、駐車場収入の余剰分を修繕積立金に繰り入れる規約の改正を検討し、管理費の収支を見直すことが重要です。
2. 管理組合で合意が得られない問題
トラブルの原因
維持管理費用が高く、機械式駐車場の利用そのものに懐疑的になることで、合意形成が難しくなることがあります。特に、リニューアル工事や撤去工事のどちらにするかで意見がまとまらないケースが多いです。
解決策
駐車場の利用料を駐車場積立金として別会計で管理し、近隣駐車場の利用料や国土交通省のガイドラインを参考にして、修繕積立金を積み立てましょう。また、保守点検業者に保全計画を作成してもらい、費用が不足しないか確認することが大切です。
3. 空きが増えて稼働率が落ちる問題
トラブルの原因
カーシェアやレンタカーの利用が増え、マイカー離れが進んでいることや、新しい車種のサイズに合わない駐車場があるため、平面駐車場に集中することが挙げられます。
解決策
機械式駐車場の装置を撤去して平地駐車場へ改修工事を行うことを検討しましょう。ただし、リニューアル工事に近い予算が必要になる場合があるため、計画的な積み立てが前提です。また、都道府県の駐車場条例や市区町村のまちづくり条例、建築基準条例などの附置義務の確認も必要です。
もし予算が足りない場合は、機械式駐車場の昇降装置を利用せず、高さ制限の緩い上段のみを利用する方法もあります。ただし、通常パレット(車を乗せる台)はチェーンで吊っている状態なので、事故が起きないように保守点検業者にしっかりと確認を取り、定期点検は続けうる必要があります。
まとめ
今回は、機械式駐車場でよくあるトラブルと解決策をまとめました。
- 駐車場収入が足りない問題
- 管理組合で合意が得られない問題
- 空きが増えて稼働率が落ちる問題
これらの問題に対処するためには、適切な利用料設定や積立金の管理、保守点検業者との連携が重要です。機械式駐車場を安全に運用するために、皆さんもぜひ参考にしてください。