
「管理規約や使用細則で定められた全長・全幅・高さ・車重の範囲内なのに、機械式駐車場に車が停められない」「車を入れたけど後ろが壁にぶつかりそうで不安」といった問題が発生しています。
実はその原因、車の大きさだけではなく「オーバーハング」と「車止め(ストッパー)」の位置にある可能性があります。最近では車止めの位置を調整できる設備もありますが、古い設備では工事が必要になる場合も。この記事では、車止めの位置調整によって“停められない”区画を“停められる”区画に変える方法や注意点について学んでいきます。
車止め(ストッパー)って何のためにあるの?
車止め(ストッパー)は、車がパレットの上で必要以上に前後しないよう「車を正確な位置に止める役割」を担っています。特に機械式駐車場では車を所定の位置に停めることで、安全に上下・左右の動作ができるようになっています。車止めがなければ、昇降やスライド時に車体が接触する恐れもあり、設備と車の両方を守るために欠かせない装置です。
しかし、車止めの位置が合っていない場合、車両規格内の車でも「車がパレットの定位置に収まらない」といった問題が起こります。
さらに、機械式駐車場では基本的に「バックで駐車」するため、後方オーバーハング(後輪から車体後端までの長さ)が長い車種では、タイヤが車止めに当たった時点で車両後端が壁や柱に近づきすぎ、接触するリスクが高まります。
一方で、オーバーハングが短い車の場合、車止めに後輪が当たった段階で車体前方がパレット内に十分収まりきらず、昇降動作の際に前方バンパーが干渉するリスクが生じることもあります。
最近の機械式駐車場は車止めの位置を「調整できる」タイプも登場
最近の設備では、利用する車のサイズや使用感に合わせて車止めを前後に動かせるタイプも増えています。複数の取り付け穴が用意され、必要に応じて位置を調整できる構造です。
項目 | 内容 |
---|---|
調整構造 | 3~4か所の取り付け穴があり、工具で調整可能 |
調整幅 | 数センチ~10センチ程度 |
作業方法 | 工具があれば作業可能。ただし、管理組合や管理会社に許可を取ることを推奨 |
「設備が新しいからこそできる」便利な仕組みが備わっていることも多いのです。
古い機械式駐車場でも「工事」で車止めの位置を変えられることも
調整穴がない古い機械式駐車場でも、専門業者(点検業者等)による工事で車止めの位置を変えられる場合があります。
対応方法 | 説明 |
---|---|
車止めの切断 | 既存の車止めを切断して取り外す |
再設置 | 新たな位置で溶接・固定 |
実施者 | 必ず管理会社や理事会を通じて専門業者に依頼 |
費用目安 | 数万円~十数万円程度(条件による) |
車止めの位置をずらすことで、機械式駐車場に車を駐車できるようになったり、安全に駐車できるようになったりする可能性があります。
ただし、分譲マンションの場合、機械式駐車場の所有者は通常「管理組合」となるため、個人の判断や負担で勝手に工事を行うことはできません。 工事には管理組合の承認が必要となり、管理規約や総会の決議が求められる場合もあります。
まとめ
車止め(ストッパー)の位置や車両のオーバーハングによって、「管理規約や使用細則で定められた全長・全幅・高さ・車重を守っているのに停められない」という問題が発生しています。
特に機械式駐車場では、オーバーハングが長い車は車止めにタイヤが当たった時点で後方が壁や柱に近づきすぎてしまい、逆にオーバーハングが短い車では前方がパレット内に収まりきらず、昇降動作時に前方が接触するリスクがあります。
最近の設備では車止めの位置を調整できるタイプもありますが、古い設備では専門業者による工事が必要になることもあります。車止めの位置を調整することで駐車が可能になり、安全性が改善されるケースもありますが、分譲マンションの場合は駐車場の所有者が管理組合となるため、個人の判断や費用負担で工事を行うことはできません。
そのため、必ず管理会社や理事会を通じて相談し、必要に応じて管理組合の承認を得ることが大切です。そして何より、車を購入する際には全長・全幅・高さ・車重だけでなく、オーバーハングの長さについても注意を払い、自分たちのマンションの機械式駐車場に適しているかを事前に確認することが重要です。