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機械式駐車場の解体平面化を検討する際のアンケート例

築年数が進んだマンションでは、機械式駐車場の老朽化や空き区画の増加が深刻な課題となりつつあります。こうした状況のなかで、設備の更新や解体・平面化を検討するには、まず住民の意見を丁寧に把握することが不可欠です。アンケートは、利用実態を把握するだけでなく、将来の駐車場の在り方について合意形成を進めるための第一歩となります。本記事では、機械式駐車場の解体・平面化に向けたアンケート実施のポイントと具体例について解説します。

アンケートの実施方法について

アンケートを実施する際には、まずその目的と背景を住民の方々に丁寧に説明することが大切です。「老朽化が進んだ機械式駐車場の安全性」「維持管理にかかるコスト」「現在の駐車場利用状況」「将来的な需要の見通し」「EV対応の必要性」など、複合的な課題を整理したうえで、マンション全体でどうあるべきかを話し合うための“第一歩”としてアンケートを位置づけましょう

<効果的なアンケートの実施方法>

  • 全戸配布による紙アンケートの実施(回収ボックスを設置)
  • Webフォーム(Googleフォームなど)を併用して回答しやすくする
  • 回答期限を明示し、全体の回答率向上を目指す
  • 必要に応じて、理事会や管理会社による聞き取り補足も実施
山田俊介

アンケートの設問では、機械式駐車場を平面化した場合の平面化スペースの有効活用(平置き駐車場・駐輪場・防災備蓄スペース・来客用駐車場)についても、住民の皆さんの意見を聞くことで、今後の検討に活かせます。

<住民アンケートの例>

「空き駐車場」に関する
アンケートご協力のお願い

拝啓 時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は管理運営業務にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。現在、駐車場に30区画中10台の空き区画があり、当マンションの管理費会計の収支は非常に厳しい状況です。また点検業者より駐車場設備の老朽化が進み、近々、入れ替え工事をおこなわないと事故が起こる可能性があると指摘されています。この状況をふまえ、理事会では今後の対策検討を目的に、駐車場利用に関する現状把握のためのアンケートを実施するに至りました。この結果を基に、使用していない駐車場区画の解体も視野に検討を進めていく予定です。誠にお手数ではございますが、ご回答をお願い致します。皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。

敬具

(□にレ点をご記入下さい)
①現在の車の所有状況についてお聞きします。
□ (ア)車を所有しており、当マンションの駐車場を契約している
□ (イ)車を所有しており、外部の駐車場を借りている
□ (ウ)車を所有しており、当マンション駐車場と外部駐車場の両方に駐車している
□ (エ)車を所有していない

② ①で(イ)・(ウ)と回答した方にお聞きします。
(ア) 外部の駐車場の月額使用料をご記入ください。       円
(イ) 当マンションの月額使用料が、外部駐車場と同等の金額であればマンション内駐車場への移動を検討しますか?
□同額であれば当マンション駐車場へ変更を希望する
□同額であっても当マンション駐車場への変更は希望しない (下記に理由をお書き下さい)

※将来を見据えて、電気自動車に関する質問も加えよう

③今後、電気自動車が普及が進んでいくことが予想されていますが、
当マンションにも充電スタンドが必要とお考えですか?
(複数回答可)
□絶対に必要だ      □充電スタンドがあれば電気自動車の購入も考える
□あった方が望ましい   □特に必要性を感じない

当マンションの駐車場の運用に関してご要望があれば下記にご記入下さい。


ご協力ありがとうございました。

まとめ

機械式駐車場の解体や平面化を進めるには、住民全体での丁寧な合意形成が欠かせません。その第一歩としてのアンケートは、現在の利用状況を把握するだけでなく、これからの駐車場のあり方を皆さんで一緒に考えるきっかけになります。特に、老朽化による修繕費や維持管理費の増加といったコスト面の課題は、マンションの将来運営にも大きく関わってきます。理事会としては、こうしたアンケート結果を丁寧に分析し、住民の意見に基づいた現実的かつ納得感のある方針策定につなげていくことが求められます。

記事の編集者


編集部

マンション管理の適正化を目指す一般社団法人。「機械式駐車場の相談窓口」を運営し、中立的な立場から管理組合をサポートしています。
記事は、専門的な知見に基づく事実確認を徹底し、正確かつ公正な情報を発信できるよう編集部全体で制作しています。

記事の編集者


山田 俊介

機械式駐車場の構造や仕様を知り尽くした技術スペシャリスト。 専門性が高く不透明になりがちなメンテナンス費用や修繕見積もりを、プロの目で厳しくチェックします。「本当に必要な工事か」「価格は適正か」を機械的な根拠に基づいて判断し、管理組合様の利益を守ります。

記事の編集者


Hidekazu Ishikawa
佐藤 由香里

機械式駐車場の解体・平面化を専門とする企業での役員経験を持つ。 専門的な施工知識をベースにしつつ、理事会や住民の皆様が抱く「不安」を「安心」に変える丁寧な対話を大切にしています。女性ならではの柔らかい物腰と生活者の視点で、工事完了まで親身に伴走します。

記事の編集者


Hidekazu Ishikawa
永井 和也

マンション管理士

機械式駐車場の解体・平面化専門企業の元執行役員。
「工事の技術的判断(ハード)」と「管理組合の合意形成・規約改正(ソフト)」の両面に精通したスペシャリストです。複雑な利害関係を整理し、理事会が迷わずに進めるための「全体最適」な解決策を提示します。



※2025年10月27日より順次発送

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