機械式駐車場を撤去して、埋め戻さずに「平置き」へ。 「埋め戻さない」メリットを活かす、高耐久・短工期の「鋼製平面化」という選択。

「機械式はやめたい」。でも、「大掛かりな埋め戻し工事は不安」という方へ
「部品供給が終わってしまい、更新費用が高額すぎる」 「利用する人が減って、管理費会計を圧迫している」 「出し入れが面倒で、利用者が離れてしまっている」
機械式駐車場の維持について、多くの管理者様・オーナー様からそんなお悩みの声を耳にします。 一方で、平置きにするための一般的な「埋め戻し工法」を検討したものの、建物への重さが心配だったり、工事期間が長すぎて生活に影響が出てしまったり……。
そんな現場特有の課題を解決する手段としてご提案したいのが、 地下ピットを埋めずに、しっかりとしたフロアを作る「鋼製平面化工法」です。
対象となる設備について
地下に駐車スペースがある「地下ピット式(昇降式・昇降横行式等)」 の機械式駐車場です。
鋼製平面化工法とは?
地下空間を残し、工場で作られた専用部材で「新しい床」を作る方法です。
既存の機械式設備を撤去した後、地下ピット(穴)を埋めずに、ピット底から円柱やH鋼の柱を立て、その上にH鋼などの丈夫な鉄骨の梁(はり)を渡します。そして、車の重さに耐えられる高強度の鋼製デッキを敷き詰めます。
現場での作業が中心となる土木的な「穴埋め」とは違い、工場で品質管理された部材を組み立てるため、建物への負担を抑えつつ、比較的短い期間で安全な平置き駐車場へと生まれ変わらせます。
鋼製平面化工法が選ばれる「4つのいいところ」
1. 建物にやさしい「軽量構造」
特にマンションの敷地内や建物のピロティ部分では、大量の土やコンクリートで「埋め戻し」をすると、その重さが建物や地盤に負担をかけてしまうことがあります。鋼製の床はとても軽いため、地盤沈下や壁への負担を避けるのに適した工法です。
2. 長持ちさせてコストを抑える「サビに強い仕様」
屋外で使うことを考えて、部材には溶融亜鉛めっきや、さらにサビに強い次世代めっき鋼板(ZAM、ZEXEED等)を選ぶことができます。しっかりとした防錆(ぼうせい)仕様を選ぶことで、塗り替えの回数を減らし、長い目で見た時の維持費を抑えられます。
3. 「調整池機能」をそのまま維持
最近増えているゲリラ豪雨。通常、埋め戻し工法では排水ポンプを撤去してしまいますが、本工法なら地下ピットを雨水貯留槽(調整池)として、排水機能をそのまま維持できます。もしもの浸水リスクへの「備え」を残せる、安全性の高い選択です。
4. 維持費を「構造的」にカット
平置きにすることで、機械式特有の電気代や定期点検費、部品交換費がかからなくなります。 残るのは、年に数回の排水ポンプ点検や、長いスパンでの目視点検くらいです。機械式駐車場の維持費と比較して、月々の支出は確実に改善されます。
導入前に知っておいていただきたい「特性」
私たちはメリットばかりを強調することはしません。後悔のない選択のために、以下のポイントも知っておいてください。
- 金属特有の走行音(反響) アスファルトとは違い、鋼製デッキの上を車が走るため、タイヤの音や金属音が多少することがあります。お部屋との距離が近い場合は、後から対策するのではなく、最初から音鳴りの少ない構造設計の製品を選ぶことがとても大切です。
- 「メンテナンスフリー」ではありません サビに強いめっきを使っても、金属である以上、絶対にサビないわけではありません。30年、40年という長い期間では、補修が必要になる時期が来ます。
- 車の重さに制限があります 設計の段階で決めた重さ(例:2.5t〜3t)を超える車は停められません。どんなに重い車でも受け入れられる埋め戻し工法とは、少し違う点です。
ポイント
「私たちの駐車場には合っているのかな?」 その判断には、利用者様の考え方や、長期的な視点での検討が必要です。
「鉄の板を敷くだけ」ではありません。その設計思想が、10年後の資産価値を左右します。
「鋼製平面化なんて、どこに頼んでも同じだろう」 そう思われがちですが、実はメーカーや施工会社によって、部材の質や設計の考え方には大きな違いがあります。 目先の金額だけで選んでしまい、数年後に「床がたわんできた」「サビだらけになった」「音がうるさい」と後悔してほしくない。 長年の業界経験を持つ専門家の視点から、チェックポイントをご紹介します。
01
めっきの「厚み」と「種類」が、サビへの強さを決める
海沿いや湿気の多い場所では、普通の仕様だとサビを防ぐ力が足りないことがあります。 大切なのは、最初の安さだけでなく「次に塗り替えるのはいつか(長い目で見た費用)」という視点です。 当窓口では、自己修復作用を持つマグネシウム合金めっき(ZEXEED等)や、しっかりとした膜厚(めっきの厚み)を保証できるメーカーを推奨しています。 「ただの亜鉛めっき」と「高耐食めっき」では、数十年後の見た目と強さが大きく変わってきます。
02
静かさと丈夫さを決める「構造設計」
安価な工法の中には、既製品のデッキ材を簡易的に固定するだけのものもあります。 しかし、鋼製平面化として専用に設計され、現場ごとに計算された製品であることが重要です。
特に注意したいのが「接続方法」です。 溶接で部材を接続するような製品は、熱でめっきを剥がしてしまうため、そこからサビが発生し耐用年数を大幅に下げてしまいます。 私たちは、めっきを傷めず性能を維持できる完全ボルト固定(オールボルト組立)の製品を厳選しています。
03
品質は「職人の腕」と「管理の目」で作られる
設計図がどれほど立派でも、実際の現場は図面通りとは限りません。 施工時の誤差や歪みのあるピット、過酷な設置環境など、現場ごとの状況に合わせた熟練職人の「現場合わせ」の技術が品質を左右します。 そのため、「下請けに任せきりで管理者が来ない」といった体制ではなく、 設計・製作・施工までを一貫して管理できる企業を推奨しています。
コストを抑える「分離発注」というおすすめの選択
通常、駐車場工事は「解体」から「設置」までを1社にお任せするのが一般的ですが、そこにはいくつかの業者を通すことによる「見えない手数料」が含まれていることがあります。
当窓口がおすすめしているのは、工程を分ける「分離発注」です。
- 解体工事:重機と搬出のプロである「解体専門業者」へ
- 平面化工事:設計・製作・施工を一貫して行う「鋼製平面化メーカー」へ
それぞれの専門業者に直接依頼するような形で、余分なコストをカット。 「品質は落とさず、費用を適正にする」 これが、予算にお悩みの管理者様・オーナー様への私たちからのご提案です。 面倒な業者間のスケジュール調整などは、すべて私たちがサポートしますのでご安心ください。
現地調査からご提案までの流れ
お問い合わせ
フォームまたはお電話にてご連絡ください。設備の状況(空き台数、故障の有無、利用状況など)を簡単に伺い、現地調査の方向性を確認します。
現地調査
担当者が訪問し、設備状態、腐食状況、寸法、安全性などを確認します。図面がある場合は照合し、施工可否や補強条件を検討します。
見積・資料提出
鋼製平面化の適用可否と概算費用を提示します。併せて、埋め戻しなどの他工法との比較資料を作成し、判断材料としてご提供します。
ご説明・検討サポート
必要に応じて、理事会やビルオーナー様など、意思決定の場で説明を行います(訪問またはオンライン)。資料の調整や質疑対応もサポートします。
「まずは可能性を知りたい」だけでも大丈夫です。
埋戻しか、鋼製平面化か。 その答えは、物件の立地、将来の計画、そして予算の状況によって変わります。
私たちは特定の工法を無理に勧めることはいたしません。 皆様の資産価値を守るために、一番納得できるプランを一緒に考えていきましょう。
